ミラーレス化の波に流れに乗り遅れて 、ミラーレス市場では劣勢だったNikonですが、今年10月27日にNikonから発売された「Nikon Zf」が若い世代を中心に大きな注目を集まめています。
この記事では、Nikon Zfの人気の理由と、どんな人におすすめするカメラなのかについてカメラ初心者の方にも分かりやすく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を書いている私は、カメラ歴10年以上、フォトマスター検定試験1級の資格を取得しているYOSHIです。
初心者の方がカメラを手にして写真を楽しむことができるように、カメラやレンズの話、撮影スキルなどについて紹介しています。
また、私のブログではコンデジや一眼カメラを買おうか迷っている人が、自分にはどんなカメラやレンズが合うのかという質問にお答えしていますので、気になる方はお問い合わせページからご連絡ください。
レトロな味わいが好きな人
「レトロブーム」という言葉がトレンド入りするように、最近はフィルムカメラなど一昔前にデザインされたレトロなモノが若い世代を中心に人気となっています。
昭和の頃のどこか懐かしく感じるものに初めて見る新しさを感じたり、スマホ中心の生活の中から本物の手触りを感じられる体験が若い世代の価値観とマッチしていると言われています。
Zfはフィルムカメラ時代の名機である「FM2」からインスパイアされたカメラで、当時のデザインと重厚感のあるボディが、レトロな味わいを求める若い世代の所有欲を刺激します。
洗練されたヘリテージデザイン
引用;Nikon
ヘリテージデザインとは、時代を超えて愛されるデザインという意味で、Zfはフィルムカメラ時代に多くの人を魅了した「FM2」を現代にも愛されるデザインとして生まれ変わらせています。
マグネシウム合金を使用した重厚でフラットなボディ、真鍮を使ったダイヤル、ペンタプリズムに施された昔のロゴなどスタイリッシュが主流となっている現代のカメラにはない、高級感とレトロな印象を与えてくれます。
他の一眼カメラにはない独特な存在感があり、持っているだけで周りの注目を集め、愛着を持って長く楽しめるデザインと言えるでしょう。
細部までこだわった操作感覚
引用:Nikon
Zfは見た目だけでなく、写真を撮るためのインスピレーションを掻き立てるためにダイヤルやシャッター音にもこだわったカメラとなっています。
上部にある各種のダイヤルは真鍮が採用されていて、ダイヤルを回す際に「カチカチ」という心地よい操作感が自分でカメラを操っているという感覚になり、撮影意欲を掻き立ててくれます。
シャッター音は重めのある上品な音で、シャッターを切る度に写真を撮っている感覚を音でも楽しむことができます。
スマートフォンでは体験できない、ダイヤルをいじってシャッタボタンを押すという撮影行為を本物の手触り感で体験することができて、撮影時のテンションが上がるのもZfの魅力と言えるでしょう。
違いを楽しむプレミアムエクステリア
引用:Nikon
自分らしいデザインを選ぶことも楽しみの一つです。
ほとんどのカメラは購入時にブラックかシルバーの2択しか選択できなかったり、全く選ぶことができないことがほとんどですが、Zfは自分らしいデザインを楽しむために人工皮革部分を着せ替えできる「プレミアムエクステリア」があります。
セピアブラウン、インディゴブルー、ストーングレー、モスグリーン、サンセットオレンジの5色の中から個性のある色を選んで貼り替えることができます。
現在は無料で貼り替えキャンペーンがあるので、興味がある方は試してみるのもいいかもしれません。
スナップ写真を楽しみたい人
Zfはデザイン性が高いカメラなので、オシャレなアイテムとして外に持ち出したくなるようなカメラです。
そのため、普段から持ち歩いたり、写真を撮りたいと思った時にすぐに取り出すスナップ写真に最適なカメラとなっています。
また、キットレンズのNIKKOR Z 40mm f/2は、カメラを取り出すときに邪魔にならないコンパクトさとボケみのあるしっかりした解像感でスナップ写真の楽しみをより引き立ててくれます。
さらに、Nikonの上位機種であるZ8やZ9の技術を取り入れたハイスペックな仕様やモノクローム機能など最新の技術が搭載されており、作品づくりとしても完成度の高いカメラとなっています。
Nikonの最新技術が結集
引用:Nikon
Zfには、Z8やZ9といった上位機種にも搭載された画像処理エンジン 「EXPEED 7」が使用されています。
これまで、NIKONは他者メーカーに比較してAF機能が弱いというハンデがありましたが、ディープラーニング技術を用いた画像処理エンジンとなったことで、AFの認識精度や追従性能が大幅に向上しました。
新しい画像処理エンジンを搭載したことで、しっかりと被写体を認識し粘り強く追従するようになり、ピントが合わないというストレスが大幅に改善されました。
2つのモノクローム機能の追加
引用:Nikon
Nikonのカメラの特徴は、階調の豊かさや陰影の表現力による写真としての完成度の高さにあります。
特に、影のように暗くて黒潰れしそうな部分もしっかりと階調が残っているので、全対的に締まった感じの印象になります。
そんな階調が豊富なNikonの強みを活かした機能が「モノクローム機能」です。
これまでにもピクチャープロコントロールの中にモノクロームは入っていましたが、Zfでは新たに「フラットモノクローム」と「ディープモノクローム」という2つの機能が追加されました。
この2つは階調をどの階調を広く撮るかの違いになりますが、同じモノクロ撮影でも全く違う表現を楽しめるため、Zfではモノクロ撮影がより一層楽しくなります。
動画・静止画切り替えレバーに「B&W(Black&White)」が専用で設けらていて、モノクロ撮影に簡単に切り替えれるようになっています。
まとめ
Zfの『f」には「Fusion=融合」という意味が込められており、NIKONの伝統と最新の技術が見事に「融合」したカメラとして、フィルム時代を知らない若い世代を中心として人気を集めています。
その名前に相応しい外観デザインと操作性、最新の技術が結集した至高の一台となっています。
現在は、家電量販店でも予約が半年待つほどの人気があるZfですが、それだけ待っても手にいれる価値があるカメラだと言えるでしょう。
これから一眼カメラの購入されている方は、Zfを選択肢の最上位において検討してみてはいかがでしょうか。
この記事が皆さんのカメラ選びの参考となり、カメラを楽しむ人が一人でも増えるきっかけになれば嬉しく思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。