美味しそうな料理を紹介したいのに、いまいち魅力が伝わる写真が撮れないと悩んだことありませんか。
ホームページや食べログなどのウェブサイトだけでなく、インスタグラムでお店を紹介する人も増えてきて、飲食店を経営する方にも
”料理の写真”は集客に大きな影響を与える要素になってきています。
最近はスマートフォンのカメラの性能が上がってきたので、誰でも本格的な写真が手軽に撮れるようになってきました。
そこでこの記事では、
スマートフォンでも使える「料理を美味しそうに見せる撮り方」についてご紹介します。
一眼カメラをお持ちの方にはおすすめのレンズについても紹介していますので、参考にしてください。
この撮り方を覚えておくと、飲食店を経営する人は自慢の料理を多くのお客さんに知ってもらえる機会が増え、旅先で美味しい料理に出会った人はSNS映えする写真を撮影できるので、ぜひ実践してみてください。
この記事を書いている私は、カメラ歴10年以上、フォトマスター検定試験1級の資格を取得しているYOSHIです。 初心者の方がカメラを手にして写真を楽しむことができるように、カメラやレンズの話、撮影スキルなどについて紹介しています。
また、私のブログでは一眼カメラを買おうか迷っている人が、自分にはどんなカメラやレンズが合うのかという質問にお答えしていますので、気になる方は
お問い合わせページからご連絡ください。
撮る場所を選ぶ
窓側の席を選ぶ
料理の写真なんてどこで撮っても同じじゃない?と思っていませんでしょうか。 料理にしっかりとした立体感を出すためには”影”が重要になってきます。
お店の照明やストロボ(カメラのフラッシュ機能)でもいいように思いますが、実は料理を美味しく見せる光は”
自然光”が一番なんです。
直射日光のようにきつい光は良くないですが、レースカーテン越しに入ってくる優しい光や曇り空の程よい明るさは最高の照明機材といえます。
窓側は外の景色も楽しめて、料理も美味しく撮れるベストポジションでなので、空いてれば積極的に選びましょう。
どうしても窓際に座れなければ、お店の中で一番照明の明るい場所を探してみてください。
その際は、照明の真下ではなく、斜め上から光が当たる場所に座るといいでしょう、
窓の方を向いて座る
窓側の席を確保したら、窓の方を向いて座に座りましょう。 先ほど料理に立体感を持たせるためには”影”が重要であるとお伝えしましたが、窓を背中に向けて「順光」で撮影すると影が被写体の奥に出るため立体感が少ないメリハリのない写真になってしまいます。
「逆光」か「半逆光」にすると陰影がはっきりするのと、光が料理に反射することで新鮮さなど料理の美味しさを強調することができるので、座る席は窓の方を向いて座るようにしましょう。
逆光で撮ると光の強さによって料理が暗くなってしなまう場合がありますが、その時は撮影する時に「露出(明るさ)を上げてみるといいでしょう。
外からの明かりが入らない場所に座る場合は、室内の照明で一番明るい照明器具の方を向いて座ると、窓を向いて座るとの同じように、影を手前に作ることができます。
アングルを決める
料理が運ばれてきたら、どの位置から撮影するかを決めましょう。
撮り方のパターンは「斜め上から撮る」「真横から撮る」「真上から俯瞰して撮る」の3つです。
斜め上から撮る
料理の写真で一番多いアングルはシンプルに「斜め上から撮る」方法です。
真上や真横から撮影しようとすると、カメラの位置に合わせて立ち上がったりしゃがんだりしなければいけないですし、構図を考えるのもちょっと大変です。
簡単にかつ自然な感じの写真を撮影するのであればこのアングルがベストです。
その他にもこのアングルでは次のような目的を持って撮影する場合に有効です。
- メインの料理を印象付けたい
- 背景をぼかして奥行きのある写真にしたい
- 料理の照りや肉汁、湯気などのシズル感を強調したい
料理によって撮影する場合は、その料理で最も魅力となる部分を強調するように撮影し、料理から離して撮影する場合は、テーブルやお店の壁紙や景色などを意識するといいでしょう。
料理を真横から撮影する
マクドナルドのメニューが全て真横から撮影されているのはなぜでしょうか。
ハンバーガーは具材を重ねて作る料理になるので、上から撮っていては何が入っているのかイメージするしかありません。
横から撮影することで何が挟んであって、どれくらいボリュームがあるのかを判断するのに役立つからです。
横からのアングルでは次のような目的を持って撮影する場合に有効です。
- 料理の重層感を表現したい
- 立体感やボリューム感を出したい
- フォークや橋などを使って食べるときの所作を表現したい
真横からの写真は見る人にインパクトを与えますが、真横から撮影するため背景の写り込みを意識しなければなりません。
次のような方法を使うと、背景がすっきりしてメインの料理を引き立たせることができるのでぜひ取り入れてみてください。
- 壁紙や外の景色を背景に選ぶ
- F値を下げて背景のボケ感を強くする
- 他の料理を後ろに配置して奥行きと一体感を出す
どうしても背景がすっきりしない場合は、真横より少し上から撮影してテーブルを背景にするといいでしょう。
真上から俯瞰して撮る
料理をおしゃれな感じに撮りたい場合や、見せたい料理が複数あるような場合は、真上から俯瞰して撮るアングルがおすすめです。
背景を気にする必要もないし、クロスを変えるだけで料理の印象を変えることができます。
たくさんの料理を配置する場合は、メインをなるべく真ん中に持ってくること、お皿をバランスよく配置することで印象的な写真になります。
お皿の配置についてはこの後紹介する構図を参考においてみてください。
一皿単品で撮影するような時には、食器や鼻などの小物を使ってアンクセントにするといいでしょう。
構図を決める
料理を撮るアングルが決まったら、次は写真の構図や料理を置く場所を決めましょう。
構図次第で写真を勉強している人としていない人で大きく差がつきます。
テーブルフォトならではの構図もありますので、ぜひ撮影に取り入れてみてください。
構図がうまく決まらない時は、違うアングルに変えてみるとしっくりくる時がありますので、試してみるといいでしょう。
お皿は全部写さない
料理の写真で一番よく使われて効果的な構図は
「C構図」と呼ばれるものです。
これは、丸いお皿の一部をフレームから外して「C」の形にすることから「C構図」と呼ばれています。
お皿は余白となる部分が多いため、不必要な部分を削ぎ落とすことでメインの料理を引き立てる効果があります。
完全にCになっていなくてもいいので、お皿は全部を写さず一部を切り取ることを覚えておくといいでしょう。
対角線構図で撮る
対角線構図を使うと、料理の奥行き感を出したり、見た目がすっきりする効果があります。
複数の料理をフレームに入れる場合は対角線上に配置したり、長方形型のお皿などは対角線になるよう傾けるといいでしょう。
この時、ピントを合わせる位置はフレームを縦横に3分割にする線を引いた時の交点に置くと、さらに写真の印象が上がります、
料理はテーブルの端に置く
料理の写真は、奥行き感を出すのが難しい被写体です。
そんな時に、簡単に奥行き感を出すと同時に、被写体を引き立てる方法を紹介します。
まずは、料理をテーブルの端の方に置きます。
そしてフレームの四隅のどこかにテーブルの淵(切れ目)が入るようにカメラを構えます。
あくまでも料理が主役なので、テーブルの外が映る範囲は控えめにしましょう。
四角いテーブルでも丸テーブルでも仕えるテクニックなので撮影に取り入れてみてください。
テーブルフォトにおすすめのレンズ
最後に、テーブルフォトにおすすめのレンズをレンズマウントごとに紹介します。
テーブルフォトでよく使うの
焦点距離は35〜50mmになります。
50mmという焦点距離は、人の見た目により近い画角になっているので、他の撮影でもよく使う焦点距離になります。
標準ズームレンズが1本あればどの画角でも撮影できますが、せっかく一眼カメラを買ったなら単焦点レンズのキレのある画質やボケ感を表現してみたいですよね。
ということで、今回照会するレンズはいずれも単焦点レンズで初心者の方が最初に買うレンズとしてもおすすめのものです。
まとめ
今回は、特別な機材がなくても料理をより美味しそうに見せる撮影テクニックを照会しました。
スマートフォンで撮影する場合は縦の構図になることも多いと思うので、縦構図で撮影する場合は料理を真ん中より下にくるように構えるといいでしょう。
撮った写真をインスタグラムに投稿するのであれば、正方形にトリミングすることも考えて撮影しましょう。
いかがでしたでしょうか。今回の記事がみなさんのスキルアップに役立ち、料理の魅力が伝わる写真作りに役立ってもらえれば嬉しく思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。