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【初心者でも使いやすい】10万円以内で買える高画質な写真が撮れるコンデジ3選

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スマートフォンの登場とInstagramをはじめとしたSNSの影響で写真を楽しむ人が増えてきましたね。 特に最近のスマートフォンは、今までのコンパクトデジタルカメラ(通称コンデジ)以上に高画質な写真が撮れて、そのままSNSで送信できる最強のツールですよね。 その影響で、カメラの生産台数は年々減少傾向にあり、その中でもスマートフォンと差別化しにくいコンデジの需要はどんどん落ち込みつつあります。 ですが、コンデジの需要が全くなくなったわけではありません。

  • 仕事で撮影するのに個人のスマートフォンは使いたくない
  • 写真を撮るのに専念するためのカメラが欲しい
  • スマートフォンより高画質な写真が撮りたい
  • カメラを本格的に始めたいけど予算が不安
  • いきなり一眼カメラを買うのはハードルが高い

このような理由でコンデジが欲しいと考える人も少なくないと思います。 そこで今回は、初心者でも扱いやすくて、10万円以内で購入できる高画質なカメラについてご紹介していきます。 なお、ここで紹介するカメラは動画も撮影することができますが、メインは「写真」を目的としたカメラとなります。 動画を撮りたいという方については、別の記事でおすすめのカメラを紹介していますので、そちらをご参照ください。

この記事を読んでいただくと、数あるコンデジの中から高画質なカメラを選ぶことができ、目的と予算に合った自分にピッタリのコンデジを探すことができるようになるので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を書いている私は、カメラ歴10年以上、フォトマスター検定試験1級の資格を取得しているYOSHIです。 初心者の方がカメラを手にして写真を楽しむことができるように、カメラやレンズの話、撮影スキルなどについて紹介しています。

また、私のブログではコンデジや一眼カメラを買おうか迷っている人が、自分にはどんなカメラやレンズが合うのかという質問にお答えしていますので、気になる方はお問い合わせページからご連絡ください。

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高画質な写真が撮れるカメラってどんなもの?

おすすめのカメラを紹介する前に、どんなカメラを選ぶと良いのか。 高画質な写真を撮れるカメラって具体的にどのような特徴があるのかを整理しましょう。 そもそも、高画質というのは大まかに次のような写真の特徴を言います。

  • ピントが合っているところはくっきりとシャープで背景は綺麗にボケている
  • 見た目と近い色の再現性がある(階調が広い)
  • 手ぶれが少ない
  • 写真がざらざらしない(ノイズが少ない)
  • 明暗差が少ない(暗いところは明るく、明るいところは暗く撮影できる)
  • 色むらや画像の歪みが少ない(収差が少ない)

こうした、高画質な写真を撮るために、カメラには様々な機能が備わっていています。 具体的にどんな機能を評価すれば良いかというと次のようなものです。

  • センサーサイズ
  • 手ぶれ補正機能
  • レンズ性能(主にf値)

これらを機能において性能の高いカメラは画質の面でスマートフォンと差別化を図ることができます。 では、これらの機能が具体的にどれくらいのものであればいいのか順に説明します。

1インチ(型)以上のセンサーサイズ

画質に大きな影響を与える部品にイメージセンサーというものがあります。 これは、レンズから入ってきた光を画像に変換する重要なもので、イメージセンサーが大きければ大きいほど高画質になります。

一眼カメラでは、「35mmフルサイズ」「APS-C」「マイクロフォーサーズ」などのサイズのイメージセンサーが使われていますが、コンデジでは1インチ(型)や1/1.7インチ(型)のイメージセンサーが使われています。 イメージセンサーが大きくなるのに比例して、カメラ全体が大きくなり、予算も上がっていきます。

現在の多くのスマートフォンでは1/2.3インチ(型)が主流で、高級機種となると1インチ(型)を使用したものもあります。そのため、画質面でスマートフォンと差をつけたいのであれば1インチ(型)より大きいイメージセンサーを使っているカメラがあるといいでしょう。 コンデジの中には、CANONのGX1MarakⅢ、RICOHのGRⅢGR3x、LUMIXのLX100ⅡなどAPS-Cサイズやマイクロフォーサーズのイメージセンサーを使用したものもあります。
画質はとても良いのですが、予算が10万円を超えてくるので今回紹介するカメラの対象からは外してあります。

光学式手ぶれ補正機能がついている

コンデジは一眼カメラと比べると、センサーサイズが小さいため一度に多くの光を貯めることが出来ないので、暗いシーンでは手ぶれが発生する頻度が高くなります。 手ぶれを防ぐ対策の一つとして有効なのが、手ぶれ補正機能を使うことです。
手ぶれ補正機能には、主に光学式手ぶれ補正電子手ぶれ補正の2種類があります。 光学式手ぶれ補正というのは、写真撮影と動画撮影の両方で手ぶれを抑える効果があり、性能を評価する上では「⚪︎段」という表記がされています。 通常の手ぶれ補正では、「手ぶれ補正あり」としか書かれていませんが、強力な手ぶれ補正がある場合は「4段」とか「5段」などと表記されていて、数字が高いほど手ぶれ補正の効果が高いものになります。(その分予算も上がりますが・・・)
そして、電子手ぶれ補正というのは、動画の手ぶれを抑える機能で、電子手ぶれ補正を使うと画像処理をすることにより手ぶれを少なく見せることができますが、その分画角が狭くなってしまいます。 写真をメインに撮る人は光学式手ぶれ補正があるものを選び、動画を撮りたい人は電子手ぶれ補正があるカメラを選ぶといいでしょう。

f値が1.8以下のレンズ

f値というのは、レンズの穴の大きさを比率(円周率)で表したものです。 f値が低ければ低いほど、レンズに入ってくる穴の大きさが大きくなり、大きいほど穴の大きさが小さくなります。 f値が低いと、カメラに光が多く届くことになり手ぶれを抑える効果背景をぼかす効果があります。
f値は撮影するときに自由に変えることができますが、f値の下限はレンズや選択する画角よって異なります。 背景をぼかした写真を撮りたいのであれば、なるべくf値を低く設定できるレンズを使用しているカメラを選ぶといいでしょう。 f1.8より以下であればスマートフォンよりもボケ感を強調した写真を撮ることができるでしょう。

10万円以内で買える高画質な写真が撮れるコンデジ3選

ここからは、上記の基準を全て満たしたおすすめのカメラを紹介します。 読者の方それぞれにカメラを買う目的やかけられる予算が違うと思いますので、購入する上での一つの参考としてください。

スタンダードな高画素モデル CANON G7xMark3

CANON G9 Mark3

引用:CANON 

このカメラは、2019年8月に発売されたG7xシリーズの最新モデルで、価格は89,500円(2023年6月時点)です。 特徴は、1インチセンサーを搭載したカメラで、最大で4段の手ぶれ補正機能が使えます。
レンズは最小f値が1.8と明るくてボケ感もあるレンズを使用しています。 光学4.2倍のズームが可能で、一般的なカメラよりも遠くの被写体も撮影することが可能です。

撮影サンプル

引用:CANON 

おすすめのポイントとしては、 最大4段分の手ぶれ補正機能があり暗いシーンでも手ぶれが少なく綺麗な写真が撮れるところです。 4.2倍の光学ズームのレンズにより、遠い場所からでも撮影できるので子どものお遊戯会や動物園などでの撮影などに最適です。
逆に少し物足りない機能としては、オートフォーカス性能が弱いところです。 特に動画を撮影するとき、背景にピントが合ってしまったり被写体が動いてピントがずれてしまうことがあります。
この点については、CANONのホームページでフォームアップデートすることで多少改善が見られるので、G7xMark3を購入する場合は、フォームアップデート済みかどうかを確認しておきましょう。

動画撮影にも最適のカメラ SONY ZV-1

SONY ZV-1

引用:SONY

このカメラは、2020年6月に発売されたカメラで、もともとはVlogカメラという動画向けのカメラとして発売されました。
現在、ZV-1の後継機種であるZV-1Mark2が発売されています。 価格は80,200円(2023年6月現在)となっています。
動画向けといいながらも、写真撮影のスペックは十分に備えており、1インチのイメージセンサーやf1.8の明るいレンズを使用しています。

撮影サンプル

引用:SONY

光学式手ぶれ補正は標準の機能がそわなっていますが、動画向けの電子手ぶれ補正(アクティブ手ぶれ補正)も備わっているので、動画撮影では手持ちでもブレが少ない映像を撮影することができます。
おすすめのポイントとしては オートフォーカスの性能がとても優秀なところです。 早くて正確なピント合わせと、動画を撮影していても被写体にピントを合わせ続ける機能はこの価格帯のカメラとしては非常に優秀です。
動画撮影では、アクティブ手ぶれ補正のほか背景ボケモードや商品レビューモードなどがあり、Vlogに最適なカメラと言えます。 逆に、物足りない部分としては、動画に特化している分、写真撮影で使いたいダイヤルやボタンが少ないので、設定をイジって撮影するというのがやりにくいカメラでもあります。
ただし、設定は変えずにボタンを押すだけで撮影できれば十分と考える人にとっては、シンプルなデザインが逆に使いやすいと感じるかもしれません。

なめらかな美しいボケ味のあるレンズ LIMIX LX9

 

LUMIX LX 9

引用:Panoasonic

このカメラはPanasonicが出しているLUMIXシリーズのコンデジです。
発売は2016年11月とかなり古いですが、価格は7万円を切る69,458円となっていて、これまで紹介したカメラの中では一番コスパに優れています。 古いカメラだから性能は良くないのでは?と思われがちですがが、1インチセンサーのコンデジで最小f値がf1.4のレンズはこのカメラを除いて他にありません。 そのため、背景のボケ感はとても滑らかに映ります。

撮影サンプル

引用:Panoasonic

おすすめのポイントは なんといっても最小f値がf1.4というライカ製の明るいレンズになりますが、それ以外にも光学式手ぶれ補正と電子手ぶれ補正が備わっています。
光学3倍のズームで遠くの被写体を撮る目的でなければ十分にカバーできる範囲です。
使いやすさの点では、タッチパネルが快適でモニターをタッチしながらピント合わせをスムーズに行うことができます。
逆に、少し物足りない部分としては、f1.4という最小f値が使える条件が一番引いて(広角側で)撮影したときに限られることです。
これまで紹介したどのカメラでも同じですが、ズームを使って拡大していくほど、使える最小のf値は大きくなってきます。 LX9の場合は、少しズームをかけただけでf2.2に上がってしまうので、ボケ感が弱まってしまうという点です。
テーブルフォトのように近くのものを撮影するのであれば、画角を広角側にして撮影することが多いのでf1.4のボケ感を発揮することができるでしょう。

まとめ

冒頭でもお伝えしましtが、近年のスマートフォンのカメラは進化が凄まじく「スマホで十分」という言葉を何度も耳にします。
確かに、スマートフォンの写真は綺麗で直ぐに共有できるので便利ですが、私個人の意見としては「写真を作っている」という感覚が薄いのかなと思ってしまいます。 「もっと背景をボカしたい」「シャッタースピードを長くして撮影したい」「望遠で撮影したい」という技術的な要素もありますが、カメラを持って撮影すること自体が写真に集中している感じがしてとても好きです。
今回ご紹介したカメラを買っても、いまいちスマートフォンとの写真の違いを実感できないかもしれません。
ですが、撮影した写真だけを評価するのではなく、専用のカメラで写真を撮るということ自体を楽しんでもらえればと思ってこの記事を書きました。 スマートフォンが10万円以上するのに、それ以下の値段でスマートフォンのカメラの技術を超えるのは厳しいところがあります。
かといって、20万や30万の一眼カメラまで手を出すのはハードルが高いということも分かります。 まずは、コンデジでもいいのでカメラで写真を撮ることの楽しみを知り、撮影方法を勉強して、もっと自分らしい写真を撮りたいと思ったときに一眼カメラへステップアップしていけばいいと思います。
今回の記事がコンデジを買おうか悩んで一歩が踏み出せない方の背中を押せる力になれば嬉しく思います。 最後までご覧いただきありがとうございました。

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