「あなたのよく知るカメラメーカーはどこですか?」
カメラに興味がない人に、この質問をすると多くの人が「Canon」と答えるのではないでしょうか。
カメラメーカーとしてのブランド力があるCanonは、初心者からプロまで幅広い層から人気があり、映像の美しさが高く評価されています。
人気の理由は、「幅広い商品展開でシェア率が高いこと」「初心者向けに安くて使いやすいカメラが充実していること」「オートフォーカスが早くて映像が綺麗」などCanonの強みによるものがあります。
そこで、この記事では、Canonの強みについて詳しく解説するとともに、2024年4月時点でおすすめするミラーレスカメラとして、EOS R50、EOS R6 mark2、EOS RP の3機種をご紹介します。
この記事を読んでいただくと、Canonのカメラを手にするメリットを理解して、目的にあったカメラを選ぶことができるようになるので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を書いている私は、カメラ歴15年以上、フォトマスター検定試験1級の資格を取得しているYOSHIです。
私のブログでは、初心者の方がカメラを手にして写真を楽しむことができるように、カメラやレンズの話、撮影スキルなどについて紹介しています。
カメラ事業全体のシェアが高い
Canonの特徴として、まず初めに上がるのが、たくさんの人に使われているということです。
2023年2月、 Canonはレンズ交換式デジタルカメラの世界市場で、21年連続で台数シェアNo.1を獲得しました。
国内の販売実績を見ても、BCN AWARD 2024のミラーレス一眼部門では、SONYに次ぐ第2位、一眼レフ部門とレンズ一体型(コンデジ)部門では第1位に輝いており、国内シェアにおいても人気の高いカメラメーカーとなっています。
初心者にも使いやすいエントリーモデルから、プロが使用するフラグシップモデルまで、幅広い製品ラインナップが揃っていることが、高いシェア率につながっています。
シェア率が高いということは、多くの人がCanonのカメラ性能を高く評価している証拠であり、迷ったらCanonのカメラを買っておけば間違いはないと言えるでしょう。
また、 Canonは、Nikonと並んで一眼レフカメラの黄金時代を築いてきた老舗のカメラメーカーで、今でもEOS 5D MarkⅣやEOS 6D MarkⅡなどの一眼レフカメラは、EFレンズを多く所有しているユーザーから高い人気があります。
低価格で操作が簡単なエントリーモデルが豊富
前述したように、Canonは初心者からプロまで使いやすいカメラがラインナップされています。
その中でも、特に初めてカメラに触るという初心者の方に選ばれやすいのがCanonの特徴です。
理由としては、初めてでも手を出しやすい低価格帯のカメラであることと、カメラの知識がなくても簡単に操作できるカメラ設計にあります。
フルサイズ機ではEOS RPというカメラが、APS-C機ではEOS R50というカメラがそれぞれエントリーモデルとなっていて、どちらも、他社メーカーと比較して最も安く、操作も簡単で、軽いため初心者にも使いやすいカメラとなっています。
EOS R50は、私が初めて買った一眼レフカメラのEOS Kissという30年続くロングセラー商品の後継機で、初心者やファミリー層を中心に人気があります。
最近は、小さなお子さんを連れているママ達の間でも、EOS R50を使っているという話をよく聞くことがあるくらい、カメラ初心者のママさんでも簡単に撮影できるモデルとなっています。
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初心者から上級者へとステップアップしやすいシリーズ展開
CanonのEOS Rシリーズは、EOS R50など初心者向けのカメラから、EOS R3などプロ用カメラまで撮影スキルにあったカメラが揃っているので、ステップアップしやすいのが特徴です。
ここからは、EOS Rシリーズの特徴やステップアップするときの、カメラやレンズ選びについてお伝えします。
数字が小さくなるほど高性能なカメラに
EOS Rシリーズのカメラは数字が小さくなるほど高性能になっていくという分かりやすいシリーズ展開になっているます。
フルサイズ機では、EOS R3 > EOS R5 > EOS R6 marKⅡ > EOS R8 >EOS R > EOS RP という順番、
APS-C機では、EOS R7 > EOS R10 > EOS R50 > EOS R100 という順番で、性能や価格に差が生じます
主な性能の差としては、オートフォーカスの精度や速度、手ぶれ補正機能、動画の画質やフレームレートなどがあります。
そのため、 例えば初心者用のカメラであるEOS R50やEOS RPに慣れてきたら、EOS R8やEOS R6 markⅡなどの上位機種のカメラへステップアップしやすいのもCanonの特徴の一つです。
ステップアップするときのレンズ選びは慎重に
引用:Canon
カメラをステップアップする場合に注意しておくことが2点あります。
一つ目は、APS-C専用のRF-Sレンズを使うと、フルサイズ機では性能を十分に発揮できないという点です。
RF-SレンズはAPS-C機のイメージセンサーに合うように小型に設計されているので、センサーサイズの大きいフルサイズ機では、イメージセンサー全域を使った撮影ができなくなり、画角がクロップされる(狭くなる)という問題が発生します。
これに対応するためには、①RF-Sレンズを売却して新しくフルサイズ用のRFレンズを購入するか、②EOS R50などAPS-C機を使う時からフルサイズ機への移行を見込んで、最初からRFレンズを使うという選択肢があります。
二つ目は、RFレンズは中級者用レンズの選択肢が少ないという点です。
EOS Rシリーズのカメラで使えるRFマウントのレンズは、SONYのαシリーズと比べるとレンズのラインナップが少なく、基本的にはCanonが販売しているRFレンズの中からしか選ぶことができません。
さらに、販売しているレンズも初心者用レンズとプロ用レンズに偏りがあり、中級者用レンズがあまり多くありません。
そのため、カメラと一緒にレンズも性能が高いものに買い換えようとした場合、値段の高いプロ用レンズから選ぶ必要があるので、価格の面でハードルが高くなることがあります。
これからもっと中級者用レンズが充実してきたり、サードパーティレンズが販売されるようになれば、上位機種への移行もスムーズにいくようになるでしょう。
鮮やかな色味とオートフォーカス性能が高い
EOS R 50 RF-S 18-45 F4.5-5.6 IS STM
引用:Canon
ここからは、他社メーカと比較したCanonの特徴について見ていきましょう。
写真の色味は、メーカーによって特徴がありますが、Canonのカメラはポートレートや風景撮影に向いています。
色味の特徴としては、温もりのある赤みがかった発色があり、人肌が綺麗に写るのでポートレート(人物撮影)に向いています。
また、色鮮やかに写るので、風景撮影にも向いているのも特徴です。
TSSテレビの世界遺産という番組のスポンサーに、Canonが選ばれているのも納得してしまいます。
引用:Canon 世界遺産
もう一つの特徴として、オートフォーカス性能が高いのでスポーツ撮影や野鳥などの撮影に向いています。
CanonはSONYと同じく自社でイメージセンサーを開発しており、イメージセンサーに組み込まれたデュアルピクセルCMOS AFというCanon独自のシステムにより、広範囲、高速・高精度なオートフォーカスを実現しています。
AIを活用したディープラーニング技術により高度に被写体を検出し、粘り強く追従してくれるので、ピント合わせに迷う心配がありません。
第19回アジア競技大会のプロカメラマンの64%がCanonのカメラを使用したというのも、高いオートフォーカス性能があってのことなのでしょう。
引用:Canon
2024年 Canonで人気の高いカメラ3選
ここまで、世界シェアNo.1のCanonが、初心者やプロのカメラマンに選ばれる理由について見てきました。
ここからは、2024年現在でNikonで人気の高いカメラを3つご紹介していきます。
ミラーレスカメラの入門機として抜群の安定感:EOS R50
前述したとおり、EOS R50は、30年近くのロングセラー商品となった一眼レフカメラEOS Kissの後継機となるミラーレスカメラです。
376gと軽量・コンパクトで外出先にも持ち出しやすい大きさで、女性にも使いやすい重さになっています。
一眼カメラは黒色のデザインが多いのですが、この機種は白色も選ぶことができるので、子どもにも優しい印象のあるデザインとなっています。
ダイヤルや操作ボタンの作りはシンプルで、一眼カメラを触ったことがない初心者にも使いやすく、F値やシャッタースピードなど少しの基本を覚えるだけで簡単に自分好みの写真を撮ることができます。
オートフォーカスも早くて正確なので、動き回る子どもを撮るのにも最適です。
背面のモニターはバリアアングルになっているので、子どもの身長に合わせてローアングルで撮影したり、動画を撮るのにも向いています。
一眼カメラ初めての方には、キットレンズでも十分楽しめると思いますが、少しステップアップしてみようと思った方は、RF50mm F1.8 STMを使って、ポートレート撮影に挑戦してみるのもいいでしょう。
このレンズは、フルサイズ機でも使えるRFレンズであるにも関わらず、2万円そこそこで購入できて、単焦点レンズらしい柔らかいボケ味を楽しむことができます。
中級者からプロまで幅広く信頼される名機:EOS R6 markⅡ
こちらのカメラは、2022年12月に発売された、ハイアマチュア向けのフルサイズのミラーレスカメラとなります。
特徴としては、「トラッキング フルサイズ」という冠が付くように、オートフォーカスの正確さと追従性の高さです。
「EOS iTR AF X」という、AIによるディープラーニング技術を活用したオートフォーカスシステムにより、人物だけでなく、動物、乗り物など被写体を認識する精度が進化し、粘り強く追尾してくれます。
スポーツなどの撮影では、選手が後ろ向きになったり、顔が隠れた場合でも安定して被写体を追尾し続けてくれます。
オートフォーカスのスピードは0.03秒とEOS Rシリーズでは最速で、最速40コマ/秒の連写が可能なので、決定的な瞬間を逃さず撮影することができます。
最大8.0段の手ぶれ補正効果を発揮できるボディ内手ぶれ補正機能があること、デュアルスロットを採用していること。バッテリーの容量が大きいことなどからプロが使うカメラとしても信頼が高いです。
個人的には、EVF(電子ビューファインダー)が見やすいので、加齢とともに目が見えづらくなってくるシニア世代にも最適なカメラだと感じています。
0.5型の大きなファインダーと369万ドットの表示パネルを採用しているので、メガネをかけたままでもとても見やすく、撮影に集中することができます。
コンパクト化と低価格を追求したフルサイズカメラ:EOS RP
EOS RPは、2019年3月に発売された、フルサイズミラーレスカメラのエントリーモデルです。
特徴としては、フルサイズ機としては最軽量の485g(バッテリー、メモリカード含む)という軽さと、11万円前後で購入できる驚きの低価格です。
現行モデルでフルサイズカメラを販売している他社メーカーと比較しても、500gを下回る軽さのカメラは唯一EOS RPのみで、コンパクトなキットレンズやRF50mm F1.8 STMなどの単焦点レンズとの相性もよく、気軽に持ち出せるカメラとなっています。
フルサイズのミラーレスカメラはエントリーモデルでも平均して20万円前半というところがほとんどですが、現行モデルで11万円前後という価格は、他社メーカーと比較しても圧倒的に安いです。
安いなりの理由として、ボディ内手ぶれ補正がついていなかったり、バッテリーの持ちが悪いなどのデメリットはあります。
ですが、フルサイズらしい美しいボケ感が味わえたり、EOS Rシリーズの高速オートフォーカスが使えるというメリットがあってこの価格で購入できるのはCanonのすごいところです。
まとめ
Canonは、一眼レフ時代から長く愛され、初心者からプロまで幅広いユーザーから信頼されていてる、世界トップシェアのカメラメーカーです。
フルサイズ機のEOS RP やAPS-C機のEOS R50は、カメラを初めて触るという初心者向けのカメラとして、低価格と簡単な操作性で人気があります。
カメラの特徴としては、暖かい発色のある色味がポートレートに向いていて、オートフォーカス性能が高いのでスポーツなど動きの激しい被写体にもストレスなくピントを合わせ続けることができます。
私も、CanonのEOS Kissというエントリー機からカメラライフがスタートしたこともあるので、これから一眼カメラを始めてみようかなと思っている方には、ぜひおおすすめしたいカメラメーカーと言えます。
今回の記事が皆様のカメラ選びの一助となれば嬉しく思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。