撮影シーン

【カメラ初心者向け】部屋に飾りたくなる子どもの撮影方法とカメラの設定

撮影シーン

子どもの写真を撮っていても、なんだかパッとしない写真になってしまうと思ったという経験ないでしょうか。 もっといい写真を撮りたくて一眼カメラを買ってみたものの、スマートフォンとあまり変わり映えのしない写真しか撮れず、結局一眼カメラを使わなくなったという苦い経験をした人もいるのではないでしょうか。 最近のスマートフォンはカメラの性能が凄くよくなってきているので、一眼カメラやレンズを買うにしてもそれなりに予算をかけなければ画質での差別化を図るのは難しくなってきています。 しかし、写真を撮ることが趣味でなければ、高いカメラやレンズに手を出すには躊躇してしまいますよね。 そこで、今回はカメラやレンズに予算をかけなくても、スマートフォンや既にお持ちの一眼カメラで子どもの写真が上手くなるポイントを紹介していきます。 記事の後半には、一眼カメラを持っている方におすすめするポートレート撮影向きのレンズや一眼カメラならではの設定方法についても紹介しますので参考にしてください。 この記事を読んでいただくと、読者の方のお子さんの写真を印刷して部屋に飾ったり壁紙やデスクトップに保存したくなりますので、ぜひ最後までご覧ください。 この記事を書いている私は、カメラ歴10年以上、フォトマスター検定試験1級の資格を取得しているYOSHIです。 初心者の方がカメラを手にして写真を楽しむことができるように、カメラやレンズの話、撮影スキルなどについて紹介しています。

また、私のブログでは一眼カメラを買おうか迷っている人が、自分にはどんなカメラやレンズが合うのかという質問にお答えしていますので、気になる方はお問い合わせページからご連絡ください。

スマートフォンでもできる撮影方法

ここでは、スマートフォンでも使える撮影方法について紹介していきます。 今回はiPhoneを例に解説します。 一眼カメラの場合は設定方法が異なるので、スマートフォンと分けて詳しく解説します。

撮影設定をポートレートにする

ポートレートへ変更

引用:Apple

まず、カメラアプリを起動させたら、設定を「写真」から「ポートレート」変更します。 ポートレートに設定を変更することで、写真の色味が調整されて肌色を柔らかくナチュラルな感じにしてくれます。 また、iPhoneの場合は、ポートレートモードにすることで、この後説明する「f値」を変更できるようになります。 ポートレートモードにすると、「照明効果」を選ぶ画面が表示されますが、基本は「自然光」のままで撮影することをおすすめします。

 

f値を変更する

次に「f値」を変更します。 「f値」を詳細に説明すると長くなるので、ここでは背景のボケ量が変えられるということを覚えていただければ十分です。 「f値」を変えるには、右上にある「f」のマークをタップして画面の下にあるスライダーで「f値」の数値を変更します。 f値は低い数値ほど背景がボケて、高い数値ほど全体にピントがあってくっきりします。 このピントが合う距離の範囲を「被写界深度」と呼びます。 スマートフォンの場合、画像処理でボケ感を足しているので不自然になることがあります。 ボケ感がイマイチだなと思う場合は、f値を下げずに撮影してみてください。

構図を変える

三分割構図

引用:goopass

写真の基本構図の一つに「三分割構図」というものがあります。 これは、写真を縦横に三分割して、その交点にメインの被写体を持ってくるというものです。 これだけでも写真の印象は良くなります。 iPhoneの場合は、「設定」>「カメラ」>「構図-グリッド」をオンにすると、カメラを起動した時に三分割にするグリッド線が表示されます。 グリッド線の表示は一眼カメラでもできるので、常に表示させておくといいでしょう。

アングルを変える

次にアングルについて解説します。 子どもの写真を撮ろうとすると、身長差で上からの写真になることが多いのではないでしょうか。 上からの写真を否定するわけではありませんが、子どもの表情や背景をしっかりと捉えるのであれば、子どもの目線の高さまでカメラの位置を下げるようにしてみてください。 赤ちゃんであれば、撮影する人も寝そべって撮るような感じです。 子どもの写真はローアングルが基本です。 一眼カメラの場合は、モニターをチルトアップさせると姿勢を下げずに撮影することができます。

光を意識する

スマートフォンでもできる撮影方法の最後に、光について解説します。 ポートレート撮影で一番いい照明は「自然光」つまり太陽の光です。 太陽の光を利用して撮影することで、肌の色味や影が自然に再現されます。 室内で撮影する場合でも、窓に近いところから自然の光を取り入れて撮影すると良いでしょう。 そして、光の当たる方向ですが、「半逆光」と「サイド光」というのを意識してみてください。 半逆光というのは、被写体となる子どもの斜め後ろから光が当たる角度で、サイド光というのは、横から光があたる角度です。 これによって、影が撮影者側にできて立体的な写真に仕上がります。 逆におすすめしないのは、「順光」という被写体に真正面から光が当たる角度です。 この角度で撮影すると、表情がのっぺりした写真になってしまいます。 ドラマチックな写真にしたいのであれば、日が傾きかけた時間にあえて逆光で撮ってみるのも面白いです。

一眼カメラの設定

一眼カメラは機能が多い分、スマートフォンより細かく設定を変更することができます。 初めて一眼カメラを使う方は、すべての設定をカメラが自動でしてくれるモードがあるので、まずはカメラ任せの設定で撮ってみて、慣れてきたら自分好みの設定に変えて撮影していくといいでしょう。

AUTOまたはポートレートモードで撮る

難しいことはl考えず、すべての設定をカメラにお任せするのであれば、「AUTOモード」がおすすめです。 カメラが被写体を認識して自動で人物や風景など最適なシーンに設定してくれます。 ただし、撮影者とカメラの認識が違って適切なシーンにならない場合もあります。 その場合は、カメラがシーン選びを間違えないよう「ポートレートモード」で撮影するといいでしょう。 ポートレートモードへの切り替え方はカメラによって異なりますが、ほとんどの場合モードダイヤルを回して「SCN(シーン」に合わせます。 ここでも風景やスポーツなどいくつかのシーンを選択することができるので、「ポートレート」を選択します。

絞り優先モードで撮る

AOTOやポートレートモードでの撮影に慣れてきたら、一つステップアップして「絞り優先モード」で撮影してみることをおすすめします。 「絞り」というのは、スマートフォンでの撮影方法でも紹介した「f値」のことで、背景のボケ感を変えることができます。 絞り優先モードの設定方法は、先ほどのモードダイヤルを回した「A」(Canonのカメラの場合は「Av」)に合わせます。 このモードにすることで、絞りを自分で変更することができます。 背景をボカして撮影したいのであれば、絞り優先モードにしてf値を一番低く設定できるところまで下げるといいでしょう。

色味を調整する

一眼カメラには、撮った写真を人や風景などにあった色味に微調整する機能があります。 各カメラメーカーによって名前が異なりますが、CANONであれば「ピクチャースタイル」SONY であれば「クリエイティブスタイル」と呼びます。

CANON ピクチャープロファイル

引用:CANON

この機能は、先ほど説明した「AUTO」や「SCN(シーン)」のモード撮影する場合は自動で変更してくれますが、「絞り優先」のモードにした場合は、自分で設定を変更しなければなりません。 この色味を「ポートレート」に変更することで、肌の質感を柔らかくナチュラルに表現してくれます。 設定方法は「MENU」や「info」を押して「ポートレート」に切り替えます。

レンズを交換する

FE 50mm F1.8 

引用:SONY

一眼カメラがスマートフォンより優位な点は「レンズ交換」できることです。 撮影目的にあったレンズに交換することで、背景をよりボカしたり輪郭を強調したりできるからです。 一般的にポートレート撮影向きのレンズというのは、焦点距離が50mm〜85mmくらいまでの単焦点レンズと言われています。 「焦点距離」というのは、「画角」のことで数字が小さいほど広く撮影できて、大きいほど望遠で撮影することができます。 50mmというのは人の見た目に最も近い画角で、人物を撮影するのであれば50mmか少し望遠くらいが最適です。 「単焦点レンズ」というのは、焦点距離が固定されているレンズのことを言います。 焦点距離を変えることはできませんが、その分f値を低く設定できたり、レンズの価格を安く抑えることができます。 初めて単焦点レンズを買う方は、まずは焦点距離50mmくらいのレンズを選んでみるといいでしょう。 おすすめのレンズは下記のとおりです。

まとめ

今回は、スマートフォンや一眼カメラで初心者の方でも簡単に使えるテクニックについて紹介しました。 高いカメラ、高いレンズを買えば確かにボケ感のある写真は撮れるかもしれません。 ですが、設定を変えたり構図を変えたりするだけで、予算をかけずに写真のクオリティが上がるということが分かっていただだけたと思います。

写真を飾ろう

最後に私がお伝えたいのは、撮った写真はスマホにしまったままにせず、印刷して家に飾ることをおすすめします。 写真印刷はコンビニでも手軽にできますし、写真立ては100円均一でも購入できます。 写真をいつも目に見えるとこに飾ることで、子どもは親に愛されていると感じて自己肯定感が上がると言われています。 特に、家族で撮った写真や親の視線が子どもに向いている写真などがいいそうです。 子ども一人写ったいい写真が撮れたらスマートフォンの壁紙に、家族でいい写真が撮れた印刷して飾ると写真を撮るのが楽しくなってくるかもしれません。 今回の記事がみなさまがカメラに興味を持っていただくきっかけと、撮影技術の向上のお役に立てば嬉しく思います。 最後までご覧いただきありがとうございました。

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