YOSHI日記

コンフォートゾーンから出る勇気

YOSHI日記

いままでの環境を変えて新しいことにチャレンジすることに抵抗を感じたことはないでしょうか。
例えば、新しい仕事に転職したり、住む場所を変えることは前向きな行動というよりも、変わらざるを得ない状況に追い込まれて行動するという人が多いと思います。
私の場合も、自分の意思で仕事を選択したというよりも組織の都合で異動させられた経験の方が多くあり、これまで培ってきたアイデンティティが失われることに対して強い抵抗がありました。
ですが、自分の意図するものであるかどうかに関わらず、新しい環境に身を置くことは、これまで経験できなかったことを経験したり、新しいスキル身につけたり、新しい人間関係を形成する良いきっかけにもなりました。
何度も頻繁に異動を経験する上で、私は「コンフォートゾーンから出る」ことの重要性を認識するようになってきました。
そこで、今回はこれまで経験してきた異動や新しくチャレンジしてきた経験を踏まえてコンフォートゾーンから出ることで得られるメリットと、今の私がコンフォートゾーンから出るために心掛けていることについてお伝えしようと思います。

コンフォートゾーンとは

コンフォートゾーンというのは、「ストレスのない居心地のいい環境」という意味で、プラスの意味でとらえると精神的な安定が得られるというメリットがありますが、コンフォートゾーンに長く留まりすぎてしまうと、成長が止まってしまったり、変化に対応できなくなるというデメリットもあります。

コンフォートゾーンから出ることのメリット

安全地帯の外に出ることはいつになっても怖いものです。
ですが、リスクを取らずにコンフォートゾーンの中に留まっていれば大きなケガをすることはなくても、成長という果実を手にすることはできません。
さらに、これからはテクノロジーが発達し、組織の構造や人々の生活様式が大きく変わりつつある時代を迎えるにあたって、コンフォートゾーンから出れる人と出られない人で大きな差がついてくるようになります。
このような視点からもコンフォートゾーンから出ることにはメリットの方が多くあります。

視野が広がる

これは、私自身の経験からも言えることですが、コンフォートゾーンから出ることで視野が広がって俯瞰的に物事を考えることがができるようになります。
仕事でいうと、現場の専門分野と本部のマネジメント分野などがありますが、本部の人間が現場を知らずに指示・命令をすれば現場との軋轢が生じてしまいます。逆に、本部の人間やマネージャーの苦労を知らずに自分の都合ばかりを押し付けていると現場が回らなくなってしまいます。
私は現場と本部を往復するような仕事をする中で、双方の立場を理解して考えれるようになりました。
現場と本部という縦の関係だけでなく、部署間での関係や、営業所間の関係でも同じことが言えます。
コンフォートゾーンに留まっていると狭い範囲でしか考えることができないため「あそこの部署はこんな考え方だからダメだ」と他者批判をする傾向が強くなり、組織としての協調性が失われる原因にもなります。
一つの業務を専門にしているスペシャリスト気質のある人は、特にこの点について注意が必要です。

新しい人間関係ができる

職場に限らず、良い人間関係を気づくことは人生を豊かにする上で欠かすことができません。
人生100年時代を生き抜く上で特に重要なるのが、お金や仕事でなはく「良い人間関係」だと言われています。
コンフォートゾーンに留まっていると人間関係が固定されてしまうため、特定の相手に対する依存度が高くなってしまいます。
例えば、家族と職場だけの人間関係しかない場合は、退職後は家族への依存度が高くなり、行動範囲が狭くなってしまったり、孤独に陥り不幸な老後を迎えることになりかねません。
そこで重要となるのが、家族以外の人間関係を持つことになります。
コンフォートゾーンから出ただけで、家族のように強い繋がりを持った人ができるというわけではありませんが、新しい人間関係ができることによって、少なくとも自分が一緒にいて楽しいと思える人と出会う確率は上がるはずです。
また、仕事の面でもメンターと呼ばれる自分が目標とする人と出会ったり、価値観が異なる人と仕事することで視野を広げることにも繋がります。
頻繁に異動がある会社であれば、異動の度に新しい人間関係をつくるきっかけがありますが、部署異動の機会がほとんどない人や小規模な職場で勤務している人は職場以外で新しい人間関係を築くことに注力した方がいいでしょう。

行動力と適応力が磨かれる

長寿化の時代には、一つの会社で生涯働き続けることは少なくなり、転職や起業の機会が増えたり、老後もボランティアなどコミュニティに参加する機会が増えると予想されています。
その中で必要になるのは、新しいことに挑戦しようとする行動力と新しい環境でも能力を発揮できる適応力です。
私の場合、異動してやってみたい仕事があったとしても、今の環境から抜け出すのが怖かったり、希望した部署で自分の能力が認められなかったどうしようという不安の方が大きく、手を上げれずにいました。
ですが、実際に意図しない部署であったとしても、異動してみると考えていたほどの不安もなく、新しい仕事を経験したり人間関係ができることの方がプラスに作用していると感じることがありました。
何度も異動を経験していると、異動することへの抵抗感が少なくなり、変化を前向きに考えることができるようになりました。
こうした意識の変化が新しいことに挑戦しようと考える行動力に繋がってきたと感じています。
また、異動を繰り返すうちに、新しい環境に対する適応力も向上していきました。
新しい職場で自分の能力を発揮できる場所を探したり、上司や部下との人間関係を築いたりすることも、異動の経験が多くなるほど早く対応できるようになってきました。

コンフォートゾーンを出るために心がけていること

コンフォートゾーンの外に出ることに対してのメリットは分かっていても、なかなか行動に移せないということはよくあると思います。
私自身が、希望の部署に手を挙げれなかったように、コンフォートゾーンの外に出る時は不安がついてまわります。
むしろ、誰かにコンフォートゾーンから出るように引っ張り出して欲しいと考えることすらあります。
ですが、ほとんどの人にとって、自分から行動を起こさない限りはコンフォートゾーンから外に出ることはできません。
そこで、私がコンフォートゾーンを出るために意識していることをお伝えします。

小さな変化から始める

新しく何かを始めようとするとき、いきなり高い目標を掲げていたりしないでしょうか。
もちろん最終的な目標を設定することは大切なことですが、目の前に高い目標があると挑戦をためらったり、挫折することが多くなってきます。
そんなときには、目標をもっと細かくして特に最初の行動は簡単にクリアできるものを設定しておくといいでしょう。

具体的には、健康のために糖質を制限した食生活に変えたいという目標があるとします。
ほとんどの人が、夕食でご飯を抜いたり朝ごはんを食べない、間食にお菓子を食べないという行動を初日から始めていないでしょうか。
確かに1日や2日は我慢できるかもしれませんが、「我慢」と思っているうちは長続きしません。
それではどうしたらいいのでしょうか。
私であれば、まずは1週間のうち1食だけ白米や小麦粉など糖質が多い食べ物を減らしたり、五穀米に変えたりするという軽い目標からスタートさせてみます。
このような小さな目標であれば達成しやすいですし、無理なく続けることができそうな気がしてきます。

行動を継続し習慣化する

小さな目標がクリアできたら、すぐに次のステップに挑戦してみようというモチベーションが湧いてきます。
それはそれで素晴らしい意識の変化ですが、すぐに次のステップへ行く前に今実践していることが自然に続けられるようになるまで継続することが重要です。
人間は、一つの行動を習慣化するためには3週間は同じことを続けなければならないと言われています。
つまり3週間今の行動を継続できたら、次のステップへ移行するタイミングであるということです。
同じ例で言うと、1週間に1食の糖質制限を1ヶ月できるようになったら、翌月から2食にしてみると言うことです。
そして、なるべく同じペースで習慣化できるように取り組みやすい曜日や時間を決めておくということも検討しておきます。

習慣の力というのは、とても強い力になります。
例えば、60歳になっても体型がスリムで姿勢が真っ直ぐな身体になりたいと思っていたとしても、1年程度頑張ったところでなかなかなれるものではありません。
仮に自分を鼓舞して理想の体を手に入れたとしても、目標がなくなった途端に元の体型に戻る可能性があります。
しかし、健康を習慣にして行動している人はそれを継続することが生活の一部になっているので、健康な体型を維持することはそれほど難しいことではないのです。

周囲に話す

自分が変化を起こそうとしているときに周囲の人に話をすることは、その変化を後押しするための武器になることがあります。
人には一度自分が言ったことに対しては実行しないといけないと考えてしまう「コミットメントと一貫性」という心理が働きます。
例えば、糖質制限を始めていると周囲に話をすれば、自分が作ったルールを守らざるを得ない状況が発生します。これにより一人で頑張る時よりも行動を継続しやすくなります。
周囲の人に話すことのメリットは、このほかにも一緒に取り組んでくれる仲間になってくれたり、有益な情報を提供してもらえたりすることにつながる場合があります。
例えば、営業の仕事をやりたいからコミュニケーションスキルを学んでいると周囲に伝えることで、営業部とのパイプを持っている上司に話が伝わって異動希望が叶うということもよくある話しだと思います。
このように、周囲に話すことは自分のモチベーション維持や他者からのサポートを受けるきっかけにもなります。

まとめ

コンフォートゾーンから出るということには、仕事での成長や新しい人間関係を作ることに繋がり、これから訪れるとされている変化の多い時代への対応力を磨くきっかけになります。

コンフォートゾーンの外に出ることは不安も大きいため、現状にとどまっている方が楽な生き方かもしれません。
ですが、楽な生き方を続けた結果、失業や定年退職を迎えたときに行動できず後悔することに繋がることになりかねません。
勇気を持って少しずつ前に進み、行動を習慣化させることで自分を変える大きな力になります。
一日一日を無駄に過ごさず、昨日よりも少しでも成長できるように一歩ずつ前に進んでいきましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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