「推し活をしている友達が一眼カメラを始めたけど、スマホより一眼カメラの方がいいのかな」「推しをもっと上手に撮るためにはどんなカメラを選べばいいのかな」と悩んだ経験はないでしょうか。
最近、私の周りでも一眼カメラを持って推し活をしている方が増えているように感じます。
実際、キャノンマーケティンググループが調査した結果でも、推し活で写真撮影をすると回答した人のうち、半数はミラーレス一眼カメラや一眼レフカメラを利用しているようです。
「自分だけの推しを撮りたい」、「もっと身近に推しを感じたい」という気持ちが強い人ほど、カメラにもこだわっていくのではないでしょうか。
そこで、この記事では、20代から30代で推し活中の女性の方向けに、スマートフォンとミラーレス一眼カメラは何が違うのか、ミラーレス一眼カメラを選ぶときには何をみて決めればいいのか、どんなカメラがいいのかということをまとめてご紹介します。
この記事を読んでいただければ、スマートフォンにするか一眼カメラにするかという悩みが解消されて、推し活に専念できるようになるので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を書いている私は、カメラ歴15年以上、フォトマスター検定試験1級の資格を取得しているYOSHIです。
私のブログでは、初心者の方がカメラを手にして写真を楽しむことができるように、カメラやレンズの話、撮影スキルなどについて紹介しています。
スマートフォンよりミラーレス一眼カメラが選ばれる理由
ミラーレス一眼カメラの方が画質が良さそうというのはなんとなくイメージできるかと思いますが、スマートフォンとミラーレス一眼とではどこが違うのでしょうか。
スマートフォンとミラーレス一眼カメラとでは大きく2つの違いがあります。
それが「イメージセンサーの大きさ」と「レンズを交換できる」ことです。
「イメージセンサー大きさ」は、画質の良し悪しに関わるもので、「レンズを交換できる」ことは撮影の幅を広げることに関わるものになります。
ミラーレス一眼カメラのメリット1:イメージセンサーが大きい
まずは、イメージセンサーの違いについて見ていきましょう。
スマートフォンを使って、コンサートなど暗い場所で撮影したときに、ブレた写真になってしまったり、写真がざらざらして”画質が悪い”と感じてしまった経験はないでしょうか?
これは、スマートフォンに搭載されているイメージセンサーが小さいために生じる問題で、イメージセンサーが大きいカメラを使うことで解消することができます。
イメージセンサーの大きさの比較
引用:SONY
イメージセンサーは、カメラに入ってきた光を受け取って電気信号(画像)に変換する役割をする部品になります。
このイメージセンサーが大きくなるほど、光をたくさん取り込むことできるので、手ブレが抑えられたり、画質が良くなります。
特に屋内でのコンサートや夜間のイベントなど暗い場所で撮影する場合には、この差をよりはっきりと感じることができます。
また、イメージセンサーが大きくなると背景のボケ感を強く出すことができるというメリットもあります。
ミラーレス一眼カメラのメリット1:レンズを交換できる
次にレンズを交換できることのメリットについて説明します。
スマートフォンに搭載されているレンズのほとんどは、「単焦点レンズ」と呼ばれる画角が固定されているレンズになります。
単焦点レンズは、構造がシンプルなのでコンパクトにできたり、画質の高いレンズにできるというメリットはありますが、画角が固定されているので、一世代前のスマートフォンに搭載されていたシングルレンズだけでは、広角や望遠での撮影には不利でした。
最近のスマートフォンはトリプルレンズを搭載したものが多く、広角から望遠までの3つの単焦点レンズを使い分けることで、幅広い撮影シーンに応えることができるようになりましたが、トリプルレンズでも対応できない撮影シーンに対しては、スマートフォンの限界があります。
対して、ミラーレス一眼カメラの場合は、自分の使いたいレンズに交換することができるので、例えばコンサートの時には望遠レンズを使ったり、料理を撮るときは背景のボケ感が強いレンズを使うということもできます。
このように、ミラーレス一眼カメラを使うと、画質のいい写真が撮れて、撮影シーンにあわせたレンズに交換できるという2つの大きなメリットがあります。
画質に関しては、最近の技術進歩でスマートフォンとミラーレス一眼カメラの差が縮まりつつありますが、レンズを交換できるというのは、これからもミラーレス一眼カメラの大きな強みと言えるでしょう。
推し活女子がカメラ選びでこだわりたいポイント
推し活女子がカメラ選びでこだって欲しいポイントは「持ち運びやすさ」「画質の良さ」「価格の安さ」です。
コンサートや撮影会などのイベントに出かけたり、聖地巡礼など外での推し活が多い方には、とにかく軽くて持ち運びやすいカメラがおすすめです。
画質は、APS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したカメラかそれより上の35mmフルサイズのイメージセンサーを搭載したカメラであれば、屋内など暗い場所でのイベントでもスマートフォン以上に綺麗な写真を撮ることができます。
カメラはエントリーモデルから中上級者向けのカメラなど様々ありますが、撮れる写真は大きく変わらないので、まずはエントリーモデルのカメラから始めてみるのがいいでしょう。
カメラを初めて買うのであれば、上の条件を満たすようなAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載した、軽くてコンパクトなエントリーモデルのカメラが最適といえるでしょう。
持ち運びやすさ
プロのようにガチで写真を撮りたい方は別として、趣味の範囲で写真を楽しみたい場合は、軽くて持ち運びやすいコンパクトなカメラがおすすめです。
35mmフルサイズよりも小さいAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したカメラの方が、相対的に小さくてコンパクトな設計になっているので、初心者の方の中でも特に女性の方におすすめです。
画質にこだわって35mmフルサイズセンサーを搭載カメラの中から選ぶ場合についても、できるだけ軽いカメラにした方が良いでしょう。
カメラ本体だけの重さで言えば、500g以下というのが小型・軽量の目安になります。
ただし、ミラーレス一眼カメラの場合は、カメラとは別にレンズの重さも加わります。
レンズもAPS-Cサイズのレンズよりも35mmフルサイズのレンズの方が重くなるので、カメラとレンズを合わせたシステム全体の重さを考慮して選ぶ必要があります。
画質の良さ
前述したように、ミラーレス一眼カメラの利点は、大きいサイズのイメージセンサーを使用することによる画質が向上があります。
イメージセンサーの大きさだけで言えば、APS-Cサイズよりも35mmフルサイズの方が画質は良くなりますが、スマートフォンと比較すれば、APS-Cサイズのカメラでも十分綺麗な写真を撮影することができます。
画質は、カメラだけではなくレンズの性能によっても変わるので、カメラは小型・軽量なAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したカメラにして、レンズは性能の高いものを選ぶというのも一つの方法です。
もちろん、35mmフルサイズのイメージセンサーを搭載したカメラと高性能なレンズを組み合わせればプロ並みの写真を撮ることも可能になりますが、その分カメラやレンズも大きくなり、予算も大きく跳ね上がるので、ご自身の撮影にかける熱量やご予算に合わせて選ぶといいでしょう。
価格の安さ
同じAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したカメラでも、エントリーモデルから中上級者向けのカメラなど価格に大きな差があります。
ですが、エントリーモデルと中上級者向けのカメラとでは撮れる写真に違いがあるかというと、そうでもありません。
中上級者向けのカメラの場合は、オートフォーカス、連写性能、手ぶれ補正機能、ファインダー、バリアアングルモニター、ボタン・ダイヤルなど写真撮影に必要な性能がエントリーモデルより向上していますが、イメージセンサーの大きさが同じなので撮れる写真は基本的には大きく変わりません。
画質を良くしたいのであれば、35mmフルサイズのようにイメージセンサーが大きいカメラを購入する方が手っ取り早いです。
特に写真を始めたばかりのうちは、この性能の違いを実感することも難しいので、まずは比較的価格の安いエントリーモデルを使い倒してから上級モデルへとステップアップしていくのが良いでしょう。
推し活に最適なカメラ・レンズ
以上のポイントを押さえて、20代から30代の女性向けに推し活としてぴったりなカメラを一つご紹介いたします。
今回ご紹介するのは、Nikon Zfcというカメラと、Zfcと合わせて使いやすいレンズ2本です。
このカメラ・レンズを選ぶ基準としては考えたのは、「予算をかけすぎないこと」です。
カメラやレンズばかりに予算を使ってしまって、肝心な推し活が制限されてしまうのは本意ではないと感じています。
そのため、価格は抑えつつもそこそこ綺麗な写真が撮れて、なおかつ写真を撮るのが楽しくなったり、ファッションの一部として持ち歩きたくなるようなカメラとしてZfcを取り上げました。
Zfcのおすすめポイントを見て、「こんなカメラが欲しかったんだ」と思っていただければ嬉しく思います。
もちろん、画質にこだわりたい人は35mmフルサイズのミラーレス一眼カメラを選んでもいいですし、APS-Cサイズのミーラーレス一眼カメラの中でも上位機種と呼ばれるようなカメラを選ぶのも自由です。
Zfcの35mmフルサイズ版のカメラとして、2023年にZfという素晴らしいカメラも発売されています。
いつでも持ち出したくなるカメラ Nikon Zfc
Nikonから2021年に発売されて大ヒットしたカメラが「Nikon Zfc」です。
Zfcがどんなカメラかというと、APS-Cサイズのイメージセンサーを搭載した画質のいいカメラで、クラシカルなデザインが特徴的な「撮るのも楽しい、持っていくのも楽しいカメラ」です。
APS-Cサイズのイメージセンサーならではの背景のボケ感が味わえるのに加えて、シャッターを切る心地よい感覚が撮る楽しみを与えてくれます。
フィルムカメラ時代に多くの人を魅了した「FM2」をモデルとしたクラシカルなデザインと、質量445gという小型軽量なボディにより、イベントなどの特別な日だけでなく、いつでも持ち出したくなるようなカメラとなっています。
Nikonでは始めてバリアアングルモニターが採用されたカメラで、自撮り撮影や動画撮影するにも最適で、Wi-FiやBluetoothにも対応しているので、スマートフォンに写真を転送して、SNSですぐにシェアすることも可能です。
APS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したカメラであれば、価格は初心者向けのカメラで10万円前後、中・上級者向けのカメラになると20万円前後となる中で、Zfcはレンズキット(カメラのボディと初心者用ズームレンズがセットになったもの)で127,000円(2024年2月 価格.com調べ)となるため、初心者向けカメラに近い位置付けともいえるでしょう。
性能としては申し分ないZfcですが、少し物足りなさを感じるのは、光学式手ぶれ補正機能がないことです。
光学式手ぶれ補正がないと望遠撮影撮影や暗いシーンで手ブレが発生するリスクがあります。
そのため、屋内や夜間など手ブレが起きやすいシーンで撮影する場合は、手ぶれ補正機能がついたレンズなどを使って対処していく必要があります。
お散歩や聖地巡礼に最適なレンズ NIKKOR Z DX 24mm f/1.7
NIKKOR Z DX 24mm f/1.7は2023年6月に発売された、いわゆる単焦点レンズという画角を変えることができない(ズームしたりできない)APS-Cサイズ専用のレンズになります。
開放F値はF1.7と明るく、キットレンズよりもさらに背景のボケ感を楽しみたい方におすすめのレンズになっています。
焦点距離24mmという画角は、ZfcなどAPS-Cサイズのイメージセンサーをという搭載したカメラで使用すると、見た目の印象に近い画角となるため、お散歩や聖地巡礼をしながら建物や料理を撮るのに最適な画角になっています。
質量は130gと軽くて薄型のレンズになるので、Zfcと一緒に使うことで気軽に持ち出すことのできるサイズになります。
スマートフォンよりもボケ感のある写真を気軽に撮影したいという方にぴったりのレンズになっています。
価格は、35,000円(2024年2月 価格.com調べ)になります。
Zfcをレンズキット(NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR)として購入すると127,000円になりますが、レンズキットではなく、Zfcのボディ(約107,000円)と単焦点レンズ(NIKKOR Z DX 24mm f/1.7(35,000円)を別々で購入すれば合計142,000円になるので、差額として15,000円前後で購入することもできます。
離れた場所の推しも撮れるレンズ NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VRは2019年10月に発売された、APS-Cサイズ専用の望遠ズームレンズになります。
焦点距離が50mmから250mmまで変えることができるレンズで、コンサートや撮影会など離れた場所から撮影するシーンにぴったりのレンズです。
離れた場所というとイメージがつきにくいかもしれませんが、運動会で子どもを撮影するくらいの距離感と思っていただければいいかなと思います。
このレンズは特徴はとにかく軽いことです。
一般的な望遠レンズは1000gを超えるものが多くある中、405gという驚きの軽さなので、三脚が立てられない場所で撮影するときでも手が疲れにくく、写真に集中することができます。
また、レンズ内部に手ぶれ補正機能が付いているので、手ブレが発生しやすい望遠撮影や暗い場所での撮影にも向いています。
価格は、約45,000円(2024年2月価格.com調べ)で、値段の割に画質が良くオートフォーカスも早いのでコストパフォーマンスに優れた望遠ズームレンズになります。
まとめ
今回は、20代から30代の女性の方が、推し活をもっと楽しむためのアイテムとしてミラーレス一眼カメラをご紹介させていただきました。
最近はスマートドンでも十分に綺麗な写真が撮れるようになってきましたが、まだミラーレス一眼カメラの方が画質でもレンズを交換できる利便性でも有利であることがご理解いただけたのではないでしょう。
推し活にかける熱量や予算も人それぞれなので、どこまで性能の高いカメラやレンズを追い求めるかは人それぞれにはなってしまいますが、初心者のうちはエントリーモデルのカメラで慣れてから徐々にステップアップしていった方が、予算の面でもバランスがいいのではないかと感じます。
その上で、今回ご紹介したZfcは画質、デザイン、持ち運びやすさ、価格のバランスが非常に優れたカメラなので、推し活にぴったりのカメラと言えるでしょう。
Zfcに限らず、他に気になっているカメラがあって決めきれないという方は、問い合わせフォームからご相談いただければ、読者の方の探している条件に見合ったカメラをアドバイスさせていただきます。
今回の、記事が皆さんの推し活を最高の思い出にするための一助となれば大変嬉しく思います。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。