カメラ・レンズ基本知識

【シニア向け】定年後の趣味にカメラを選択するメリットとおすすめするカメラを紹介

カメラ・レンズ

定年を迎えた後、何をしようか考えたことはありませんか。

定年退職後も働き続けるという人もいると思いますが、仕事のペースを落としたり、子育てが終わったことで現役の頃と比べて自由に使える時間が多くなるため、定年退職後は新しく何かを始める絶好のチャンスです。

ソニー生命が2022年に50歳から79歳までのシニア1000人を対象に「老後の楽しみ」を調査した結果は、1位「旅行」 2位「テレビ/ドラマ」 3位「映画」 4位「グルメ」 5位「読書」となっています。
このような結果を見ると、なるべくお金をかけずに家で過ごして、時々外食したり、旅行に行くという時間の使い方が多いように感じます。

一方で生活の満足度が高い人の特徴は、趣味など「楽しい」と思える活動をしている、健康的に体を動かしている、友人や趣味で繋がった人との交流がある、社会貢献活動に参加しているなどの項目が多いです。

このように、定年退職後は自由に使える時間が増えて新しいこと始めるチャンスであり、趣味を通じて体を動かしたり、交流を広げることで、その後の人生をより充実させることができます。

もし、あなたが定年退職後に何をやろうか決まっていないのであれば、カメラという趣味を始めてみてはいかがでしょうか。
カメラを趣味にすることで、旅行など外に出かける目的が増えますし、撮影方法を学んだり新しい機材を手にすることで写真が上達していく楽しみを感じることができます。

この記事では、カメラを趣味にすることのメリットとおすすめするカメラについて紹介していきます。

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カメラを持つことで出かける目的が増える

カメラを購入する前と後では、外に出るなど行動量に大きな変化があります。

新しいカメラを購入することは、それ自体が撮影に行く目的にもなりますし、撮りたい被写体が決まったらその被写体が撮れる場所や時期を狙って予定を立てることも増えてきます。
写真がマンネリ化してきたと思ったら、他に写真が上手な人の写真を研究したり、新しいレンズや機材を増やしていくことで、同じ被写体でもまた撮りに行こうというモチベーションが生まれてきます。
外に出かけることに自体も体を動かすきっかけになるため、運動量も増えて健康的になります。
このように、カメラを持つことで出かける目的が増えて、行動量や運動量に大きな変化が生まれるというメリットがあります。

撮りたい被写体に合わせて予定を入れる

撮りたい被写体が決まってくると、その被写体が撮れる場所や時期に合わせて予定を計画することがあります。

私の場合は、星景写真(星空と景色が1枚の写真に入るように撮る写真)が好きなので、夏は天の川を撮影して、冬はオリオン座を撮影するなど時期によってメインの被写体を変えたり、撮影する場所を変えみたりして予定を組んでいます。
また、流星が見られる時期や皆既月食などの天体イベントがある時期に休みを調整して出かけることもあります。

星以外にも、例えば風景写真をメインでやっていく場合には、秋は京都の紅葉を撮りに行ったり、冬は雪の白川郷を撮りにいくなど時期と場所を組み合わせて予定を組むことができます。

定年後は、時間の調整がききやすいので、平日の空いている時を利用すれば交通機関や撮影スポットの混雑を回避できたり、天候に合わせて日程を変更できるというメリットもあります。

一度撮った写真でもまた撮りたくなる

どんな趣味でもそうですが、同じことをずっと続けていると飽きが出てきます。

カメラも同じで、毎回同じ写真を同じカメラで同じ設定で撮影していれば、写真は上達しないしワクワクしてきません。

写真がマンネリ化してきたなと思ったら、撮影方法を変えてみたり、新しいカメラやレンズなどの機材を増やしていくことで、同じ被写体でもまた撮りに行こうというモチベーションが生まれてきます。

私の経験ですが、カメラを初心者の頃はコンパクトカメラでそこそこ綺麗な写真が撮れていて満足していたのですが、一緒に写真を撮りにいった友達が一眼レフで撮影した写真を見て一眼レフが欲しくなり、意を決して一眼レフを手に入れました。
一眼カメラにしたことで撮れる写真のクオリティが上がり、同じ被写体でも新鮮な気持ちで撮影することができました。

カメラは比較的ランニングコストが低い趣味です。
カメラとレンズが1つあれば十分撮影を楽しむことができます。
しかし、それでもどこかのタイミングで飽きが出てくることがあると思います。
そんな時には、新しいカメラやレンズを買ってみると、また新ししい発見に出会えて写真を撮りにいくきっかけになるでしょう。

外に出ることで運動量も増える

意外かと思われますが、カメラはアウトドアな趣味です。
カメラを趣味にすると、旅行以外にも「次は何を撮りに行こうかな」と外に出かける用事が増えます。

外に出かけるだけでも、家でゴロゴロとテレビを見るよりは運動量は増えますし、写真の目的が山の景色や水中写真を撮ることであれば自然と体力も必要になってきます。
そして嬉しいことに、ジムなどに行って辛い気持ちでトレーニングするよりも、前向きで楽しく運動することができるのがカメラを趣味にするいいところです。

出かけるのはいいけどお金がかかるという人には、フラワーパークなどの公園で写真の練習をするのもおすすめです。
入園料もほとんどかかりませんし、花を被写体にして写真の練習をするのも楽しいものがあります。
季節によって撮れる被写体も変わるので、行く度に新鮮な気持ちで撮影することもできます。

写真が好きな人との繋がりができる

カメラは一人でもできる趣味ですが、カメラが好きな人と繋がって交流が増える趣味でもあります。

写真を撮影しに行く時にも、一人で行くよりも何人かで行ったほうが楽しいし交通費の節約にもなります。
目的地への移動時間が長ければ自然と会話も増えて、お互いのことを知る良いきっかけになります。
趣味で繋がった交友関係は仕事の関係者とは違って、対等な関係で長く付き合っていけるので老後の人生で貴重な財産ともなります。

また、写真をSNSに投稿するといろんな人からコメントをもらうことがあります。
フォロワー数が増えていくこと自体が楽しみにもなりますが、コメントをもらうと写真を投稿する励みになります。
写真の投稿を楽しみにしてくれている人がいるというのは、写真を撮るためのモチベーションと幸福感につながります。

このように写真を趣味にするとリアルでもネットでも様々な人との繋がりが生まれて、その中から幸せを感じることができるというメリットがあります。

友達という人生で貴重な財産を手にする

カメラは一人でやるものというイメージを持っている人はけっこうと多いのではないでしょうか。
たしかに、カメラは一人でも楽しめる趣味として人気がありますが、私は一人でやるよりも、一緒に撮りにいく友達を見つけることがカメラという趣味を何倍にも楽しくしてくれると感じています。

私が所属しているコミュニティではカメラが趣味の人が多くいます。
季節ごとにいろんな風景写真を撮りに行ったり、キャンプしたりいろんなイベントを計画しています。
主に車で出かけることが多いので、自然と会話も増えてお互いのことを知るきっかけにもなります。
何度も一緒になる人とは、個人的に一緒に遊ぶようにもなり、一生付き合っていける友達にもなりました。

社会人になると自分から積極的に行動しないと友達を作る機会はほとんどありません。
仲の良かった同僚や後輩とも、仕事を引退すると疎遠になって連絡を取る機会もだんだん少なくなってきます。
そうした中で、趣味が一緒で気の合う友達ができるというのは、長い老後を送るための貴重な財産となります。

出来上がったコミュニティに参加することは勇気がいることです。
人と付き合うことが苦手な方にとっては、相当な覚悟がいることでしょう。
そんな時は、プロが開催している写真講座や撮影会などに参加してみることをおすすめします。
初心者同士が集まる講座などは、同じ悩みや交友関係を求めている人が見つかりやすいので、気が合いそうな人に声をかけてみてはいかがしょうか。
もしかしたら、その人があなたにとってかけがえのない友人の一人になるかも知れません。

写真を公開すると幅広い人と繋がる

最近はSNSが普及したことで写真を公開することが一般的になってきました。
TwitterやInstagramをやっていない方でも、LINEで家族や友達同士で写真を送り合ったことはあると思います。

写真を公開すると、いろんな人から反応が返ってきます。
興味を持ってみてくれた人からコメントや「いいね」があるとモチベーションの維持につながります。

Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSで発信すると家族や友達以外の人から反応があります。
自分の写真のファンになってくれるフォロワーがいれば、さらにモチベーションが上がって写真を撮る楽しみが増えますし、相手に写真という価値を提供しているという幸福感にも繋がります。

このようなネットで繋がった人との交流が広がるのも、カメラという趣味ならではのメリットです。

これからカメラを始める方におすすめの1台

カメラを始めようと思っても、種類が多すぎてよくわからないという方も多いと思います。

そこでこの記事では、エントリーモデルのミラーレス一眼の一つであるCANONの「EOS RP」を紹介します。

初めからプロでも使うようなハイアマチュアモデルを購入してもいいのですが、特に老後の趣味として考えている方にはエントリーモデルから始めることをおすすめします。

エントリーモデルから始めるメリットは、初期投資が抑えられることと、もっといい写真を撮りたいと思った時にカメラやレンズをアップグレードしてモチベーションを維持できるからです。
CANONのカメラの特徴として、エントリー機が豊富なこととそこから先ハイアマチュア、プロ用のカメラまで幅広くラインナップされてます。
カメラを変えても操作性が変わることが少ないですし、レンズも新しいカメラで使用することできるののがメリットです。

定番のエントリーモデル「EOS RP」

EOS RP

引用:canon

CANON ウェブサイトより引用EOS RPは2020年7月に発売された、CANONのフルサイズミラーレス一眼です。
価格はレンズ込みで158,400円(,2023年9月現在)とフルサイズミラーレス一眼の中では最も安く、初心者にも使いやすいカメラとなっています。

このカメラの特徴としては、次のようなものがあります。

  • 上位機種と同じ35mmフルサイズセンサーを使用
  • 機能がシンプルで初心者にも扱いやすい
  • カメラを上位機種にアップグレードしてもレンズがそのまま使用できる

上位機種と同じ35mmフルサイズセンサーを使用

写真の画質の良し悪しはカメラの中にあるイメージセンサーという部品が大きく影響します。
このイメージセンサーは、昔のフィルムのような役割で大きさにより規格が決まっています。

一眼カメラで多く使用されているのは「35mmフルサイズ」「APS-C」「マイクロフォーサーズ」という3つの規格です。

35mmフルサイズは最も大きい規格のイメージセンサーであるため、背景が綺麗にボカしたり暗い場所でも綺麗に撮るのに向いています。
画素数も2620万画素あるため、PCの画面で見ても引き延ばして印刷しても十分な解像度があります。

機能がシンプルで初心者にも扱いやすい

EOS RPは初心者にも扱いやすいよう、余分な機能をなくしてシンプルな設計にしてあります。

シンプルに設計されていると言ってもスマートフォンのように誰が撮っても同じような写真になるわけではなく、自分の表現したい写真に合わせて細かく設定を変更することができます。

形も小型・軽量に設計されていて、重さが485gしかないというのは、フルサイズミラーレス一眼の中ではかなり軽量なカメラとなっています。
そのため、持ち運びもしやすくストラップで首からかけていても疲れにくいというメリットがあります。

カメラを上位機種にアップグレードしてもレンズがそのまま使用できる

一眼カメラは自分が表現したい写真にするためにレンズを交換できるのが一番の魅力です。
しかし、レンズには統一した規格がないため、カメラとレンズの規格が同じでないと取り付けることができません。
このレンズの規格のことを「マウント」と言います。
EOS RPで使用するレンズは「RFマウント」のレンズを使用することができます。

このRFマウントというのは、EOS PRの上位機種であるEOS R6などのカメラとも同じなので、カメラをアップグレードしてもレンズが無駄にならずそのまま新しいカメラでも使用することができるというメリットがあります。

EOS RPからアップグレードするならEOS R6 Mark2がおすすめ

EOS R6 Mark2

引用:canon

EOS RPは35mmフルサイズセンサーを使用しているので、画質の面では上位機種と大きく変わらないということはご説明しましたが、これから先もっと写真を楽しみたいとなった場合は、EOS R6mark2をおすすめします。

価格はレンズなしで342,000円とかなり高くなりますが、長くカメラをやるのであれば検討する余地はあると思います。

EOS R6mark2はファインダーがEOS RPに比べて格段に見やすくなっているので、加齢とともに目に衰えを感じるシニア世代にはありがたい機能であると感じています。

また、そのほかにも被写体にピントを合わせるオートフォフォーカスの機能が向上したり、連写速度や手ぶれ補正機能が向上しているので写真を快適に撮ることができるようになります。

まとめ

老後の長い人生を楽しい時間にするためには趣味を持つことがとても大切です。

自分がやっていてワクワクすること、体を動かしたり、交流を広げることができる趣味にすることでその後の人生をより充実させることができます。

カメラを趣味にすると、外に出かける予定を組んだり、写真が好きな人とリアルでもネットでも繋がる機会もあり、写真が上達することで達成感を感じることができるなどメリットがたくさんあります。

どのカメラを買おうか迷ったらCANONのEOS RPを検討してみてください。
スマートフォンとの違いに感動して写真を撮ることが楽しくなるし、もっと高いステップに上がりたいと思った時のハードルが少ないです。

今回の記事が、みなさまの人生でより大切な趣味に出会うきっかけとなり、カメラが最高の残りの人生の一部になってくれることを願います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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